不正コピーガードなし

不正コピーガードなしの音楽、アップルがネット販売

 米パソコン大手アップルは３０日、同社が運営する世界最大のインターネット音楽配信サイト「ｉチューンズ・ストア」で、不正コピー防止技術を取り外した楽曲の販売を始めたと発表した。

　英音楽大手ＥＭＩグループの楽曲が対象で、ｉチューンズからダウンロードしたＥＭＩの曲は、アップルの「ｉＰｏｄ（アイポッド）」以外のデジタル携帯音楽プレーヤーでも聞けることになった。価格は１曲１・２９ドルで、不正コピー防止技術つきの楽曲（０・９９ドル）より割高だ。

　音楽会社は従来、アップルなどネット配信業者にデジタル著作権管理（ＤＲＭ）と呼ばれる不正コピー防止技術の採用を求めてきた。しかし、ネット配信業者のＤＲＭは互換性に乏しく、ｉチューンズの場合はｉＰｏｄでしか聞けないため、消費者からＤＲＭ撤去を求める声が出ていた。

　ＥＭＩは４月、主要音楽会社として初めて、ＤＲＭを外した楽曲をｉチューンズなどに向けて提供すると発表。ＥＭＩの楽曲販売が順調に伸びれば、他の音楽会社も不正コピー防止技術を外す可能性がある。

（2007年5月31日11時35分  読売新聞）

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